東京版:井戸のある風景100選


004_葛飾区東新小岩1丁目第五建設事務所の抜け上がり井戸ポンプ


葛飾区東新小岩1丁目第五建設事務所の抜け上がり井戸ポンプ


ここは、井戸のある風景としていわゆる”味”のあるものではありませんが

地下水利用の”負”の部分、地下水の過剰なくみ上げに伴う地盤沈下の生き証人という意味合いで100選に選ばせて貰いました。

 

※地下水の過剰なくみ上げは、”手押しポンプ”のような人力での汲み上げでは無く、工場等で使用するために地下水を大容量の電動ポンプで一気に汲み上げたために発生していました。

現在ではしっかりと規制されており、地盤沈下はストップし、地表面の隆起を見る場所もあります、ただし、地下水面の上昇による”地下駅の浮き上がり”等新しい問題も発生しています。

※汲み上げ規制:「環境確保条例」により、地盤沈下を防ぐために揚水機出力300wを超える揚水施設(井戸)を設置する場合には構造基準・揚水量等の規制がかかります。(東京都条例 第76条・134条等)


    葛飾区東新小岩1丁目第五建設事務所の抜け上がり井戸ポンプ     葛飾区東新小岩1丁目第五建設事務所の抜け上がり井戸ポンプ


遠くから見ると、とてもポンプには見えませんが、

近づくと確かに手押しポンプであった事が分かります。


    葛飾区東新小岩1丁目第五建設事務所の抜け上がり井戸ポンプ    葛飾区東新小岩1丁目第五建設事務所の抜け上がり井戸ポンプ


左の写真の一番上の目盛りが昭和13年の設置時の地表面の高さです。

しばらく抜け上がり状況については目盛りをつけていなかったようですが、。目盛りをつけ始めてから毎年毎年抜け上がっていく状況が見て取れます。

この井戸は昭和13年に掘られ、昭和21年には地下60mの固い地盤まで掘り下げられました。固い地盤の上の柔らかい地盤が地下水のくみ上げで収縮した分だけ管が露出してしまい、いわゆる「抜け上がり」と呼ばれる現象を示しています。

この地域は地盤が軟弱で、多い年で5cm近い地盤沈下がみられたとの事です。


【TOP】

【003】< >【005】

 

Copyright 2008- 井戸のある風景100選_選考委員会. All rights reserved.